★1976年12月公開 「第4作・天下御免」 <以下DVDジャケットより抜粋>
みかんとハマチの運送で、四国へ渡った一番星桃次郎とやもめのジョナサンは、八十八ヶ所巡りのとある巡礼所
で清楚な女性・我妻和歌子と知り合う。デザイナ-志望の和歌子に、すっかりのぼせ上がる二人。
そんな和歌子が、倉敷のドライブイン「風車」で、アルバイトをしながら花筵のデザインを勉強することになった。
早速、桃次郎は「風車」に入り浸ってラブレタ-攻勢。一方ジョナサンは、和歌子との記念写真が原因で妻・君江
との離婚騒動が勃発!そんな折、幻の車とワッパ仲間から恐れられている、宇和島の「愛のコリ-ダ」号こと
須田勘太(杉浦直樹)が桃次郎に挑戦してきた。勝負は思わぬ方向へと展開していく。
マドンナに由美かおるを迎えるほか、松原智恵子・マッハ文朱・鳳啓助・京唄子ら豪華演技陣が顔を揃え、
新春の山陽・四国路に、笑いと涙とアクションをふりまく痛快篇。
オ-プニングは、奥入瀬大橋の開通式に出席した、地元選出の国会議員(金子信雄)がテ-プをカットしようと
したところ、緊急車輌を装う一番星号&ジョナサン号がやってきて、渡り初めをしてしまうというシ-ンです。
爆笑シ-ンでは、桃次郎と道中で知り合った女子大生がお寺のトイレに駆け込み、桃次郎が女子大生に箱の中で
一発と要求。桃次郎が隣の箱に移ろうとしたところ、巡礼中の和歌子(由美かおる)とばったり。すかさず桃次郎
は、別人を装い「今、ここで聞くに堪えない下品なことを口走っていた奴を見かけませんでしたか」と尋ねる。
さらに、待ちかねて出てきた女子大生に「人違いじゃないですか」ととぼける始末。まさにお下劣ネタが炸裂です。
勘違いネタでは、桃次郎がラブレタ-をジョナサンの娘・サヤ子に託したところ、唄啓に見つかり本命の和歌子
ではなく、ちず(松原智恵子)に渡ってしまいます。後に、このことが発覚して大パニックに・・・・
また、1シ-ンですが、鶴光とともにアグロヘア-の鶴瓶が登場するのも見逃せません。
クライマックスでは、大晦日、ちずの旦那・ボロ松が交通事故で重傷を負ったと聞き、ちずを乗せて倉敷を出発。
途中鳥取・境港でボロ松が運ぶはずだった正月用の鯛を積み、京都中央市場を目指します。600キロの行程を
6時間で走るという、これまた不可能な設定ですが、途中通行止め区間を進入していき、ガケから転落しそうに
なったり、ちずが桃次郎と運転を交代したりと見どころ満点です。
一番星号の飾りつけもさらに磨きがかかり、内容的にも見応えのある作品となっています。
■ひとくちメモ・・・・トラック野郎VS警察
クライマックスでは、速度違反をする一番星号とそれを追いかけるパトカ-とのカ-チェイスが見物です。
これに待ったをかけたのが警察でした。パトカ-が草むらのなかに突っ込むシ-ンなどがやりすぎであるとして、
東映に対しいろいろ制約をつけたそうです。つまり、警察を侮辱するようなシ-ンは好ましくないということです。
第4作では、警察からのバッシングが集中し、パトカ-とのカ-チェイスシ-ンは一切ありません。
ちなみに、カ-チェイスを行う場所は、一部作品を除いて開通前の環状7号線(環七)葛西付近の決められた区間に
限定され、この区間を何度も往復して撮影されています。よく観察していると、同じ背景が何度も出てきます。
◆ロケ地を訪ねて(本編の登場順)
①岡山・倉敷美観地区・・・・https://travelking0105.blog.fc2.com/blog-entry-132.html
②愛媛・松山城・・・・https://travelking0105.blog.fc2.com/blog-entry-233.html
☆画像:トラック野郎・天下御免 <東映ビデオ・定価4725円> 本編105分[主音声モノラル]
◇ジャケット紹介・・・・左から、菅原文太・愛川欽也・由美かおる・杉浦直樹・(下)松原千恵子・マッハ文朱
Author:travelking0105
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