旧型客車を改造した「お座敷客車」に変わり、"ゆったりとした新しい鉄道旅行"をテ-マとした「欧風客車」が開発されました。
1983年夏、東京南鉄道管理局に「サロンエクスプレス東京」が、大阪鉄道管理局に「サロンカ-なにわ」が配属されました。
両車とも14系客車が改造され、前者がコンパ-トメント席主体であるのに対し、後者はオ-プン座席主体となっています。
全車両グリ-ン車扱いで、7両編成の両端に展望室が設置され、前者は鉄道友の会より「ブル-リボン賞」が授与されました。
従来の「お座敷列車」とは一線を画する存在で、両車の登場をきっかけに「ジョイフルトレイン」という呼び名が定着しました。
前者はお座敷客車「ゆとり」に改造され2008年まで活躍し引退しましたが、後者はリニュ-アルを重ね現在も活躍中です。
全国各地で多くのジョイフルトレインが運行されていますが、未だ乗車する機会がありません。いつか乗車してみたいです。
画像:「サロンエクスプレス東京」と「サロンカ-なにわ」・・・・団体列車・臨時特急・お召し列車(右のみ)として活躍しました。
▲東海道本線 熱海駅・根府川駅・早川駅にて撮影・・・・懐かしい列車のオンパレ-ドとなっています。(1992年10月撮影)
- 2022/04/16(土) 00:00:00|
- 鉄道◆雑記
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1983年というと中曽根内閣によって、国鉄の分割民営化がほぼ確定していた頃でしょう。こういうジョイフルトレインの登場も、民営化を前提にして、鉄道会社がみずから需要を作り出そうとしたんでしょうねえ。
ジョイフルトレインにはあくまで宣伝材料で、新幹線や在来線を使って旅行をするお客がメインターゲットでしょう。
- 2022/04/16(土) 02:46:35 |
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- kuroyuonsen #-
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添付の映像、拝見しました。撮影が1992年とのことで、熱海駅の在来線ホームの様子など、今とほとんど変わらないように見えます。
個人的には、おそらく165系の、急行表示がありますので「東海」でしょう、これが懐かしい。この頃はまだ、走っていたんですねえ。
- 2022/04/16(土) 02:47:29 |
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- kuroyuonsen #-
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kuroyuonsen様。
国鉄分割民営化の元となる「国鉄再建法」が制定されたのが1980年ですので、人員削減や地方の新規路線建設凍結を行う一方、新たな需要の創出も急務だったのでしょう。70年代後半には貸切バスのデラックス化(サロン仕様等)が進み、収益率も伸びていたことから、それならば鉄道にも取り入れようと考えられたとみられます。
- 2022/04/17(日) 06:29:25 |
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- Travelking #-
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kuroyuonsen様。
関東方面への初の鉄道旅行は1993年夏です。熱海駅で伊豆急行に乗り換えており、この動画とほぼ同じ光景を見ていて懐かしく感じました。113系・165系・185系など国鉄型式が多数登場する一方、斬新な「リゾ-ト21」はすでにロイヤルボックス車が併結されており、同列車は東伊豆エリアの"華"であったと思います。
- 2022/04/17(日) 06:48:54 |
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- Travelking #-
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昔のジョイフルトレインは団体お座敷列車的なイメージがありました。ユーロライナーって今聞くと不思議な名称ですよね!!
JR東日本は近年までジョイフルトレインの名称つかていましたが、それも聞かなくなりました。そして、最近はスイーツ含む飲食サービスを売りにした列車が増えましたよね。
- 2022/05/01(日) 16:44:32 |
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- ぶとぼそ #-
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ぶとぼそ様。
私もジョイフルトレインといえば、車内を宴会場にしたような和風客車を思い浮かべます。ユ-ロ=欧風でしょうか。実に単純なネ-ミングですね。貸切バスと同じで団体利用が減り、近年は個人客をタ-ゲットとし、飲食サ-ビスを提供する観光列車が増えましたね。高額な料金設定で、なかなか手が出せなくなったのは残念です。
- 2022/05/01(日) 20:44:11 |
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