★1979年12月公開 「第10作・故郷(ふるさと)特急便」 <以下DVDジャケットより抜粋>
ギンギラギンの一番星号とジョナサン号をカ-フェリ-に乗せて、高知へ向かう桃次郎とジョナサン。
桃次郎は早速、船内で地方廻りの演歌歌手・小野川結花に一目惚れし、高知に着いても浮かれ気分。
一方、ジョナサンは運転中に目がくらみ、脳血栓の疑いありと診断される。思いあまったジョナサンは、
足摺岬で死のうとするがあまりの怖さに断念。そこへ桃次郎たち仲間が駆け付けて、引くに引かれず崖から転落?
その時、若い娘・風美子が現れ、ジョナサンを救出した。案の定、桃次郎はこの美人娘・風美子にも一目惚れ。
今回は、美人演歌歌手に石川さゆり、土佐美人娘に森下愛子が扮するダブルマドンナを設定。
しかも、桃次郎が双方から惚れられるという興趣篇。南国土佐路を舞台に、10作記念に相応しい超大作。
オ-プニングは、峠道を走る一番星号に、竜次(原田大二郎)が運転するトレ-ラ-・龍馬號が割り込みます。
爆笑シ-ンでは、高知行きのフェリ-で会った演歌歌手・結花に、いつものごとく出まかせを言います。
「僕は、かつて武蔵野音大に籍を置いたことがあります」 専攻は?の問いに「演歌部です」といった具合に・・・・
アメリカ人遍路を便乗させた桃次郎は、「大日寺」を「大(大便)」と勘違いし、ティッシュを持って追いかける始末。
石川さゆりが、持ち歌「傷だらけの恋」や ペギ-葉山の「南国土佐を後にして」を熱唱するシ-ンは圧巻です。
また、現在 吉田拓郎夫人である森下愛子も、撮影時はまだ21歳で、実に若々しくきれいです。
クライマックスは、四国八十八ヶ所巡りの結願を迎えた結花が、今晩 大阪・梅田コマ劇場でのステ-ジを控えて
いることを知り、高知から高松港までたった3時間で送り届け、大阪行きのフェリ-に間に合わせます。
前作から一転、再びコメディ路線に回帰した今作は、一段と豪華な飾りつけで登場した「一番星号」もあいまって、
豪華出演陣を引っさげ、最終作に相応しい見応えのある作品に仕上がっています。
■ひとくちメモ・・・・突然の製作終了発表
1980年春、東映は「トラック野郎」シリ-ズの打ち切りを発表し、全10作品でピリオドを打ちました。
第10作が興行的に振るわず、トラックの違法改造で警察と対立していたことが理由として挙げられます。
ちなみに第11作も予定されており、舞台は沖縄であったといわれています。(年1回公開を予定)
この作品以降、「激走トラッカ-軍団」など類似の映画が製作されましたが、ヒットには結びついていません。
◆ロケ地を訪ねて(本編の登場順)
①高知・はりまや橋・・・・https://travelking0105.blog.fc2.com/blog-entry-975.html
②高知・足摺岬・・・・https://travelking0105.blog.fc2.com/blog-entry-313.html
☆画像:トラック野郎・故郷(ふるさと)特急便 <東映ビデオ・定価4725円> 本編110分[主音声モノラル]
◇ジャケット紹介・・・・左から、春川ますみ・原田大二郎・石川さゆり・菅原文太・森下愛子・愛川欽也
Author:travelking0105
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